ツンデレ彼氏をGETしろ!
文化祭午後の部
「どうするの、美鈴ちゃん!」
「美鈴っち!
人、いっぱいなんだけど!」
「春野ー!
人が来ない!」
『わかってるよぉーっ!』
こちら、舞台の裏に居る美鈴です!
上から一年の愛ちゃん
桜ちゃん
二年の進くん!
見る人はいっぱい集まってるのに、告白希望者が全くいないの!!
「どうしようか美鈴っち!
皆イラついてきてる!」
『どうしよぉっ!
菅ちんも見回りだし…』
困って四人で慌てていたら会場の方から嫌な声が聞こえた。
「猫耳メイドの鈴ちゃーん!?」
私の名前が呼ばれてこっそりと会場を覗くと午前の部で絡んできたお客様Aが、客席の真ん中から叫んでいた。
「まだかよー!!
また客を待たせんのかー!?」
今度はお客様Bまで!!
「美鈴ちゃん、知り合い!?」
『朝、クラスの店でいちゃもんつけてきたナンパ客…。
もぅ、最悪…!!』