ツンデレ彼氏をGETしろ!
「〈美鈴!!〉」
『はいっ!?』
舞台の端にいた菅ちんがマイクを持ってずかずかと私の前まで来た。
「〈…好きだよ。〉」
『え?
わっ!!』
ぐっと背中に手を回されて抱き締められた。
『《菅ちん!?》』
すかさず桜ちゃんがマイクを向けてきた。
「〈好きだよ、小さい頃からずっと。〉」
『《…私も好きだよ?》』
「〈違う、妹としてじゃない。
女として、好きなんだ。〉」
『《…え、えぇぇえ!?》』
またマイクがキーンとなった。
菅ちんが私の事…!?
「〈あは、ホント。
でも答えはもうわかってるからいらない。
あんなにイチャイチャしてるところ見せ付けられちゃうとなぁ…
今も、手ぇ繋いでるし?〉」
『《あ…》』
「〈好きだよ、美鈴。〉」
ぐいっ
『《んっ…》』
え、え、え、え、
エエェェェエエエエ!!!???