ツンデレ彼氏をGETしろ!
ぐっと後ろから手を引かれて千里に抱き留められた。
菅ちんに、キスされた…!!
「〈抱き締めるまでは許したでしょう。
調子に乗られちゃ困る。〉」
千里の声が鋭い。
「〈いーじゃん!
最後の足掻き!!
もう美鈴にも会えなくなるし!!〉」
『《へ…?》』
…会えなく、なる??
「〈告白者Entry No.6!
愛の告白の次に美鈴に黙ってた事を告白します。〉」
急に真顔になった菅ちん。
何…?
「〈高校、九州の方に行く事になった。〉」
『《九州…??》』
「〈親の都合でな?
一人暮らしの許可はいただけなかった。
美鈴が彼女だったら別だって言われたけど、振られちゃったから。〉」
ペロッと舌を出した菅ちん。
菅ちんのお母さんとは仲が良くて、よく結婚しなさいよ〜、なんて言われてたっけ…
それが本気だったって事!?
いや、でも…!
『《なんで…!?
ご飯だったら作ってあげるよ!?
私のお母さんだって菅ちんの事好きだし…だから!!》』
いなく、ならないでよぉ…