ツンデレ彼氏をGETしろ!
慌てて千里の手を掴んで退けると
「〈…だから、そんな可愛い顔をこんな大勢の前でするな〉」
と言われた。
マイク、通ってるんですけど…
と思い顔を真っ赤に染める。
「〈こんな嫉妬深い彼氏じゃ美鈴っちこれから大変だねー!〉」
と桜ちゃんが茶化すと千里は
「〈べっ、別に嫉妬ではない!
ただ、美鈴は俺の物になった今は美鈴の表情の一つ一つを俺の物にしておきたくて…ち、違う!〉」
あ、デレた!
『《だっ、ダメじゃん千里ぃ!
デレは私の前だけって言ったのに!!》』
と、私は舞台という事も忘れてマイクを通して叫んだ。
「〈…お似合いだよ、お二人さん!〉」
進くんが千里の肩をポンッと叩いて言うと千里は顔を真っ赤にして…
ひょいっ
『ひゃあっ!?』
私をお姫さま抱っこした!!