to Home!!
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「ただいまー」
「未裕、おかえ…」
私の隣に立っている金沢さんを見て動きを止めた祐也さん。
「ゆ、ゆうやさん…?」
慌てる私の隣で金沢さんはニヤリと笑う。
「お、おまっ…何で?」
「いやー、親友が幸せそうにしてるらしいから邪魔してやろうと思ってな」
「はぁー?」
祐也さんはそう言いながら照れくさそうに頭をかく。
その仕草を見て、私も幸せになる。
いいなぁ、この雰囲気。
そのあと、金沢さんは私たちと夕食を一緒にした。
「まぁ、祐也が未裕ちゃんを初めて俺の店につれてきた時、こうなる感じはしてたけど。」
「嘘つけ。なんで雅樹に分かるんだよ」
さっきからずっと照れているのか、祐也さんは金沢さんに対して少し突っかかるような言い草だ。
見てるこっちからは、そこが少し可愛かったりする。
「だって祐也が俺の所に女の子連れてくるなんて、直子以外にいなかったから」
そういうと祐也さんは飲んでいた水でむせ返った。
「ゴホッ…ゲホ!」
「ちょ、祐也さん大丈夫!?」
私は慌てて彼の背中に手を回す。
心配する反面、彼らの話題が私であることに興味を引かれ、さっきから会話を聞いてかなり楽しんでいる。
「そ、そーだっけ…?俺…女連れてきた事なかったっけ??」
おそらく彼は連れてきていたつもりらしかった。
が、もちろん直子さん一筋だった訳だから、友達付き合いとか、そんな感じだろうけど。
「ああ。だから俺は未裕ちゃんに会った時、すっごく嬉しかったよ」
金沢さんは私にバッチリ視線を向けて言ってきた。
「えっ…あの…」
困る私と金沢さんの視線の間に、にゅっと手が入ってきた。
「はい、俺の未裕を口説くの止めてもらえないっすかねー」
そんな祐也さんを見て金沢さんは楽しんでいるんだと思う。
「アホか。お前が心配だったから、未裕ちゃん見て安心したって意味だよ」