私こそ光る☆君 ~エレジー編~
この声はひょっとして……。



おそるおそる目を開けると、厳しい顔つきをし、腰に手を当てた“おばあちゃん”がいた。



「アイドルが喧嘩とは感心しないわね?」


おばあちゃんがカッカッと音をさせてこちらに歩み寄ってくる。


「い、いやですね、清川さん。

誤解ですよ。

僕はこの光くんを先輩として指導していただけですよ」


“先輩”がパッと私の襟元から手を離し、おびえた様子で弁解する。


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