PRAY MACENARY
しかし、と言うべきか、佐良は弥羽から違和感というものは感じることはできなかった。

出撃している時のみ、なのだろうか。

「どうしたの？サラ？」

弥羽の問い掛けに佐良は自分が弥羽を凝視していたとこに気付いた。

「なんでも…ないよ。」

そう応えた佐良に弥羽はどこか不思議そうな表情を向け、再びコーヒーを口にする。

弥羽から見れば今の佐良の態度はおかしいものだろう。

「な～んか隠してる？」

弥羽は不思議そうな表情のまま、佐良の顔を覗き込こんだ。

「何も隠してなんかないよ。」

佐良は努めて焦りを見せないように微笑んだまま、話題を変えようと材料になるものがないか瞳だけで静かに部屋を見回した。

「それは？」

弥羽が座っているテーブルの上に置かれたた像を佐良は差して言った。

佐良の位置からはソレは人の形をした像ということは解るがそれ以上のことば分からない。

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