シムーン
「まだ、お風呂に入ってない…」

そんなものは、ただの言い訳にしか過ぎない。

本当は、心の準備ができてないからだ。

気持ちを伝えて、結ばれて…でも、まだ信じられないって思っている自分がいる。

この状況を読めていない自分がいる、だから…。

「――待てない」

彼が言った。

待てないって、その意味はわかっている。

「――もう、我慢できない…」

呟くように彼が言ったのと同時に、彼の方に振り向かされた。

「――んっ…」

振り向かされたその瞬間、唇が触れた。
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