GENERATION！！〜双子座星の軌跡〜２

再来

｢…………また、おまえかよ！｣


｢別に、会いたくもないですけどね…｣


こうとサマルは空を挟み静かに睨み合った。

その後ろにいるシェルーもすかさず口を挟む。

｢この前はよくもやってくれたわよね！！
リュウと宝珠使いはどこよ！｣


｢うるせー女だな！｣


こうはシェルーに向け、聖龍剣を軽く振り払った


ザザザザザザザザ！！

｢キャ！！｣


風と共に蒼い光がシェルーの真横を通り過ぎる

黒龍が少し体をよじったため、直撃は免れたようだ

｢いきなり！あ、あぶないじゃない！！このタコ！！｣

シェルーが抗議の声をあげるが、２人は見合ったまま、動かない。

ただ、サマルの表情だけが微かに変わる。
紅い瞳はこうから、剣へとうつした。


｢それは…聖龍剣…ですか…｣

｢驚いたかよ！！これでお前なんぞ敵じゃねー！！｣

サマルの驚きを畏怖の表情ととり、こうの勢いはあがる。


｢………………愚かな！｣

顔を挙げたサマルの瞳には憎しみと哀しみとが混じり合う冷たい色に変わっていた。