君が、イチバン。
「瑛ちゃん、」
喉かカラカラする。胸がズキズキして、もうこんなのごめんだと思ったのにまた自らハマってしまった。
「恋する資格をね、貰ったの」
四宮君はそうゆうつもりでくれたんじゃきっとないけど。
「ケーキもね、久しぶりに作った」
瑛ちゃんは優しく、だけど少し泣きそうに笑っていて、少しは私の事も気にしてくれてるんだと思う。
ああ、もう、
瑛ちゃんが好きだ。
こんなとこで気付くなんて呆れる。
すごくすごく好きだ。
だけど、私一人のワガママでいつまでも引き留めていたらいけないと、思わされたじゃないか。
「だから、もう、大丈夫」
作り笑いは得意だから、きっと上手く笑えた。