Camellia【短編】
「ごめん。意気地無しで…もう気づいてるだろうけど」
「ずっと好きなんだ」
真剣な瞳がいたいよ。
頭がぐちゃぐちゃする。
たまっていた疑問が溢れては声にならず涙になって流れていく。
こんな汚いあたし、見てほしくないのに。
「一目惚れって言ったら、信じてくれる?」
だって、いつ?
「つばきが悪いんだよ。諦めようと思ったのに…、あんな目で俺の事見るから」
困惑するあたしに、追い討ちをかけるように言葉を被せる先生。
「期待しちゃ、ダメか?」