御曹司が恋したお姫様!?㊤
ホッとすると、今度は違う恐怖に襲われた。
「真っ暗………!!」
あたしは立ち上がって、手当たり次第に壁を叩きつけた。
どこかに…、どこかに電気があるはず………!!
「嫌………っ!!
怖い!!怖い………っ
お父さん…怖い………っ」
嫌だ…。
暗いよ…。
夜だよ…。
お父さんが…、死んじゃった………
「嫌ぁぁぁ!!
早く!!早く朝になって!!
怖い…っ夜………っ」
「華憐落ち着け!!」
「嫌っ!!離して!!」