御曹司が恋したお姫様!?㊤
「どうして?」
「そんなお前、オレ以外の誰にも見られたくない」
あたしはまた言葉を失った。
なんて言ったらいいのか、どんな反応をしたらいいのか、さっぱり分からなかった。
だけど、打ち明けるなら今しかないことは雰囲気からして感じ取れた。
「…あのね、潤………」
「こっちこいよ」
潤はまた隅に座り込んで、両手を広げた。
あたしもそれに応えて、静かに座り込む。
「この季節にその肩出しじゃ寒いだろ」