御曹司が恋したお姫様!?㊤
そう言って、自分のタキシードのジャケットをかけてくれた。
「でも、それじゃ潤が………」
「オレはこうしてるから寒くない」
自分が着せたジャケットの上から、あたしをギュッと抱きしめた。
「潤………」
今にも心臓が飛び出しそうなぐらい、それぐらい激しく鼓動を打っていた。
またうなじに吐息がかかる………。
「…あのね、潤」
「なんだよ」
「昨日言ってた話、今してもいい?」
「別にいいけど………」