御曹司が恋したお姫様!?㊤
あたしは潤のその返事を聞いて、後ろにいる潤に向き直った。
月の明かりが綺麗に潤の整った顔を照らしている。
…確か、カレカノ宣言をされた夜も月明かりが眩しい夜だったっけ。
「あたしね…、潤のこと大っ嫌いだった」
「………は?」
「いきなりキレられて、訳も分からないまま半ば脅しでこの学園に編入させられて………。
ほんとに世界一大嫌いなやつだった」
「…お前、黙って聞いてりゃ失礼なことを次々と………」