白衣と恋する保健室



「俺を待たせるなんて上等だ。
 学校行こうぜ。」


白衣を着た見覚えのある奴が
私の目の前で喋っている。


「・・・学校は行かない。」


「は?」


「絶対行かないから!
 だから帰れ!」


私は精一杯の力で白衣の男を
部屋から追い出そうと押した。


「無駄無駄。お前が学校へ
 行くまで俺、帰んないし。」


「・・・・・な、」


強情な奴。


「外は桜が満開で綺麗だぞ。
 行こう?な?」


何を考えているのか奴ときたら
悩殺スマイルを連発しやがる。


「・・・むぅ、仕方がない・・・」


「やりっ」


「・・・・・」




私は奴を廊下に立たせ
着替えをすませて外に出た。



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