ばい


「乃亜…結婚して?」

「え…?」

「3人で家族になろう?」



俺は乃亜にプロポーズした。


病院の病室なんでムードがないと思う。


でも


今を逃したら乃亜は絶対に受け入れてくれないと思ったから。



「あの日くれた手紙に書いてあったことが本当なら結婚して?」

「わ、たしでいいの…?」

「乃亜がいい」

「私、仁のこときずつけたんだよ?」

「それは俺もだから」



お互いに気付かないうちに傷付けあってたと思う。


でも乃亜を好きって気持ちは消えなかった。



「でも…」

「言い訳は聞かない。結婚してくれるかしてくれないか
答えが聞きたい」

「…幸せにしてくれる?」

「当たり前」

「愛菜を愛してくれる?」

「愛してる」

「お願いします」



乃亜は涙を流しながら頷いてくれた。


そんな乃亜を抱き締めキスをした。


愛菜は何が何か分かってないみたいな感じだったけど
嬉しそうにしていた。


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