秘密な私の愛しき人
そうだ!


穂樺から貰うはずだった封筒を樹から貰って部長に渡したんだった。



「それって、どこ?」


「オフィスの手前の廊下」



なんで穂樺がそこに…?



「それは何時頃だ?」


「えっと…2時ちょっと過ぎだな」



その樹の言葉で小実とのことを思い出した。



確か、もうすぐ穂樺が来ると思っていたら小実に話しかけられたんだ。


オフィスの廊下からなら、俺達のところは見えたかもしれない。



「そういえば、封筒を渡してきた穂樺ちゃんの顔…なんか悲しげだったなぁ。呼んだんだけど走って行ったし」



!!


これで全部、繋がった!!



「樹!俺、帰るわ!」



そう言って俺はダッシュで店をでた。



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