秘密な私の愛しき人
「嫌です」



私は小実さんの目を見て言った。



「私、決めたんです!琉ちゃんの側にいるって。だから…別れません!」



そうだ。思い出した。


プロポーズされたときも不安だったけど、それ以上に琉ちゃんの側にいたいって思ったんだ。



やっぱり…琉ちゃんから離れたくない!



そう思った瞬間、いてもたってもいられなくて私は立ち上がった。



「私…琉ちゃんが好きなんです!」


呆然する小実さんに礼をして私はお店を飛び出した。



会いたい…琉ちゃんに。


会って、謝りたい。


私はもう逃げないから…




でも、今は琉ちゃんは仕事中だからとりあえず琉ちゃんの実家に帰った。















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