秘密な私の愛しき人
「でも!もし“退学”になったら私達は…!」



「わかってる。
もし…離婚する結果になったとしてもそれは仕方ないんだ。
最初の約束だから」



私はその言葉にまた涙が流れた。



嫌だ…!


琉ちゃんと離れることだけは絶対に…嫌だ。



「…でもな、俺は穂樺から離れるつもりはない」



えっ?



「離婚=ずっと会えないわけじゃない。また頑張って周りに認めてもらおう。

また、つらい思いをさせるかもしれないけど、


俺は…もう穂樺から離れられないんだ」



琉、ちゃん--



琉ちゃんは優しく微笑んでくれた。



私、わかっていなかった。



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