Love Step
「彩、落ち着いて」
雪哉は彩の肩に触れたが、彩は顔を伏せたまま興奮気味に首を左右に振る。
そんな姉を見て峻はどうしたらいいのか困った。
その時、不意に姉との会話が脳裏によぎった。
「とにかく 振られてもまた会いに行って!」
「姉貴っ!」
「お願いよ!」
「姉貴、出来ないよ」
姉貴に頼みでも杏梨に会いたくなかった。
会えばもっと会いたくなるに違いない。
「いいわよ!自分で何とかするから!」
「姉貴!何をするんだよ!?」
杏梨に振られた後の会話を思い出した。
姉貴はどんな手を使ってでも雪哉さんを自分のものにする勢いだった。
「峻君、店に行って杏梨のカバンを持っていってくれないか、分かるように電話を入れておく……杏梨には心配しないでマンションに帰るように伝えて欲しい」
「……わかりました 姉貴、後で着替えを持ってくるから」
峻はまだ伏せっている姉に言うと雪哉に頭を下げて出て行った。
雪哉は彩の肩に触れたが、彩は顔を伏せたまま興奮気味に首を左右に振る。
そんな姉を見て峻はどうしたらいいのか困った。
その時、不意に姉との会話が脳裏によぎった。
「とにかく 振られてもまた会いに行って!」
「姉貴っ!」
「お願いよ!」
「姉貴、出来ないよ」
姉貴に頼みでも杏梨に会いたくなかった。
会えばもっと会いたくなるに違いない。
「いいわよ!自分で何とかするから!」
「姉貴!何をするんだよ!?」
杏梨に振られた後の会話を思い出した。
姉貴はどんな手を使ってでも雪哉さんを自分のものにする勢いだった。
「峻君、店に行って杏梨のカバンを持っていってくれないか、分かるように電話を入れておく……杏梨には心配しないでマンションに帰るように伝えて欲しい」
「……わかりました 姉貴、後で着替えを持ってくるから」
峻はまだ伏せっている姉に言うと雪哉に頭を下げて出て行った。