Love Step
* * * * * *



ギブスをつけてから約2週間。



入浴をするときは、不自由な手だからやっぱりゆきちゃんの手を借りなければならなかった。



まだ恥ずかしいけれどだいぶ慣れたといって良いかも。



温泉の時以来、甘いムードはなかったけれど今日は違った。




「ん……ふっ……ぃやあ……」



シャワーの前に立たされて胸を責められ杏梨はかぶりを振る。



髪も身体も機械的に洗い終わり、浴室から出ようとしたときだった。



強引に腕を引っ張られてゆきちゃんの腕の中へ取り込まれた。



それからどのくらい浴室にいるのかわからない。



ゆきちゃんに翻弄されて何もかも分からなくなる。



雪哉の愛撫でつんと尖った胸の頂が口に含まれる。



「あっ……」



足がガクガクしてしゃがみそうになった身体をタオルで包まれゆきちゃんはわたしを抱き上げた。



「続きはベッドでね?」



「ゆ、ゆきちゃんっ」



驚きの声を上げるわたしの口はゆきちゃんの口に塞がれた。



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