Love Step
「俺が車で水溜りを跳ねた張本人なんです 雪哉さんの知り合いだったんですね」
「君が……」
三木 彩の弟と知って驚いた。
「彼女、大丈夫ですか?」
雪哉の腕に支えられて俯いている杏梨を見て更に心配そうな顔になった。
「ああ とりあえず検査結果は問題なかったよ 杏梨を休ませたいので失礼するよ」
峻をその場に残し、雪哉は杏梨を大事そうに抱えながら歩き始めた。
どんな関係なんだ?あの2人……。
姉の彩が彼を好きな事は知っている。
何度も好きだと雪哉にほのめかしてもいつもはぐらかされると姉貴はぼやいていたな。
姉貴は男性から見たらお嫁さんにしたいタイプ。
雪哉さんはそんな姉貴に想われても何も感じないのだろうか。
2人の後ろ姿が廊下を曲がり視界から消えた。
あの子を迎えに来る位だから相当親しいんだろうな。
* * * * * *
雪哉の車の助手席に座った杏梨は事故のショックからなのか一言も口を聞かずに窓の外ばかり見ていた。
雪哉もマンションに帰ってから話せば良いと話しかけなかった。
マンションの地下駐車場の駐車スペースに車を停めるとエンジンを切る。
杏梨は無言で車から降りた。
少し足を引きずって歩いている。
雪哉はそんな杏梨を見て心の中でため息を吐いた。
「君が……」
三木 彩の弟と知って驚いた。
「彼女、大丈夫ですか?」
雪哉の腕に支えられて俯いている杏梨を見て更に心配そうな顔になった。
「ああ とりあえず検査結果は問題なかったよ 杏梨を休ませたいので失礼するよ」
峻をその場に残し、雪哉は杏梨を大事そうに抱えながら歩き始めた。
どんな関係なんだ?あの2人……。
姉の彩が彼を好きな事は知っている。
何度も好きだと雪哉にほのめかしてもいつもはぐらかされると姉貴はぼやいていたな。
姉貴は男性から見たらお嫁さんにしたいタイプ。
雪哉さんはそんな姉貴に想われても何も感じないのだろうか。
2人の後ろ姿が廊下を曲がり視界から消えた。
あの子を迎えに来る位だから相当親しいんだろうな。
* * * * * *
雪哉の車の助手席に座った杏梨は事故のショックからなのか一言も口を聞かずに窓の外ばかり見ていた。
雪哉もマンションに帰ってから話せば良いと話しかけなかった。
マンションの地下駐車場の駐車スペースに車を停めるとエンジンを切る。
杏梨は無言で車から降りた。
少し足を引きずって歩いている。
雪哉はそんな杏梨を見て心の中でため息を吐いた。