実話~運命~
細い歩道に向き合ったまま睨みあい。

横の細い道にはヤクザもんの車だとかタクシーが行き交う。

通る人は変な雰囲気を出しとるうちらを眺めて通る。


そんなとき男は口を開いた。

それと同時に真っ黒な曇ってた夜の空から雨が落ちてきた。


「何のことや。関係ない。」


そう呟いた。


「次、家族に何かあったらわたしはあんたを殺す。覚えとき。」


そう言って背中を見せて去った。


そして翔太のもとへ帰った。



これで終わったとは思えない。

あれだけのことをされて、仕返ししとる。

わたしの脅しでおさまる相手ではない。


でも翔太には相談できない。

あの日のことは秘密だから。


不安なわたしを翔太は何も知らず抱きしめてくれとった。
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