To Heart


「はぁ~~~~」「はぁ~~~~」

学食で神谷と昼ご飯を食べながら同時にため息を付き、お互い顔を見合わせる。

「珍しいな。神谷がため息なんて」

「おぅ……」

今日の神谷にはいつもの勢いがない。

「啓太ぁ。恋するって切ないよな」

言いながら神谷はどこか遠くを見ている。

一瞬、昨日の図書館での僕の失態の事を言われているのかとドキッとしたが、どうもそうではないらしくホッとした。

「なにそれ? 神谷恋してんの?」

僕がからかうように聞くと、神谷は待っていましたとばかりに凄い勢いで

「そうなんだよ! 聞いてくれよ! 一目惚れだよ!! マジでヤバイんだ!」

と、僕にすがりついてきた。
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