ソプラノ
「由希、悪いなぁ」







陸は、あたしの頭を優しく撫でた。









「大丈夫。どうなるかと思ったけど、結婚式の日に、またこのメンバーで高校生の時みたいに走り回ったり、冷やかしあったりできたもん。」









と、あたしは笑った。











「だな」陸もあたしに笑いかけて、あたしの手を握った。










あたしも強く、握り返した。












―バタンッ








待合室の扉が開く音がした。










振り向くと、そこには目に涙をいっぱい溜めた、小さな女の子が立っていた。









「どうしたの?」







あたしはその、小さな女の子に近寄った。









女の子はビクッと肩を震わせ、両手で服の裾を掴むと、








「ご、ごめんなさぁい!ティアラ・・・・ごめんなさ・・・・」






女の子は泣きながらあたしに言った。
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