忘れられない人
そして別れ際、

「あとでメールする。」

と凌が言ったので、みちるから脇をつつかれた。

「おやすみなさーい。」

凌の姿が見えなくなると、みちるが一気にまくしたてる。

「何よ何よ~。いつの間にいい雰囲気になったのよ?!さっき2人にしてあげたのがよかった・・・のよね?」

「へへっ・・・。みちるには感謝してますって!」

「あの、咲妃の手をパッと引いて、人混みを抜け出した先輩の姿・・・かっこよかったよなぁ・・・。」

「うん・・・。嬉しかった。あのあと、バンソーコも貼ってくれたし♪」

とりあえず、うちらは2人の分岐点である池袋まで出ようということになった。

話したいこともいっぱいあったので、長居のできるファミレスに入った。
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