君だけのもの


「日悠君と…陽奈ちゃん…ってえぇ!!!付き合ってるの!?」

「はい♪」

日悠は超笑顔で答えた。

「でも…携帯に…恭って…しかもハート付きで…。」

あたしは、笑うに笑えなくて、引き攣った笑顔で答えた。

「それは、お兄ちゃんです。恭ってお兄ちゃんの事です。」

またまた、皆さん開いた口が塞がってないですよ?

すいませんね…まぎらわしくて。

「うっそー!!」

「本当ですよ。」

「何?お兄ちゃん大好きなの?」

「違いますよ。あれは、お兄ちゃんが、男避けって言って、勝手にあたしの携帯に登録したんです。」

めんどくさい兄です…。

もしかしたら、そのおかげで彼氏がいなかったのかもね…。


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