君だけのもの



「可愛い子よろしく!」


「はいはい…。」
俺は呆れた顔で答えた。


「あ!そういえば、デザイン案目通しとけよ?」

あー…そういえば…。

基本的に、デザインは俺がする。

けど、流石に俺だけじゃ追いつかねぇから、他に何人かデザイナーを雇っている……んだけど、俺がOK出さない限り、そのデザインは案であって、実際に服や靴なんかになることは無い。


「はぁ…そうだった…お前は?もう見た?」


「当たり前。一応、社長ですからぁ!」

優馬は、笑いながら言った。

「あのなぁ…お前はあくまでも社長代理。社長だ・い・り!」

俺がそう言うと、優馬は、「わかってるって!ちょっとからかっただけ。」って言って笑った。



「でも、お前が仕事しないなら俺が社長になるけど?」


「はいはい…しますよ。ってか、俺がいつ仕事しなかった?」

俺が言うと優馬は笑った。

「まぁまぁ、明日可愛い子見つけて来いよ!あ!それと、お前本性出すなよ?いいな?女の子には、優しく!あくまでも、お前は王子様だからな?」


「ふざけんな!俺を誰だとおもってんだ!日本一の王子様だし♪お前が1番よく知ってんだろ?」

「はいはい…。流石、日悠様…。」


俺は、二重人格だから♪

仕事とプライベートをきっちり分けてる。


仕事は、王子様キャラのいい子を演じてる♪


こっちの方が何かと楽だし?
勿論、学校も仕事だからねぇ♪

面倒だけどね…。

「じゃあ、俺先上がるわ!」


「ん。お疲れ。」

優馬は荷物を持って出てった。


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