君だけのもの
すっかり夜も明けてしまった…。
「ふぁー…」
俺は欠伸を一つして、会社を出た。
昨日、あまりにも多いデザイン案に目を通してたせいで、かなりの寝不足……。
しかも、会社に泊まってしまった。…よくあるけど…。
入学式か…だるい…。
本当は、さぼろうと思ってたのに…スカウトしなきゃなんねぇし…。
あー…あんな事言うんじゃなかった。
仕事入れときゃ良かった、とつくづく思う…。
俺は、家に帰り、制服に着替えて、学校へ向かった。
俺が日悠だとばれたら困るけど、変装とかめんどくさくてやってらんねぇ。