君の瞳-Hitomi-

生徒会〜百合の会〜


『飲んでみて…?
美味しいから。』

「はっ、はいっ!
有難うございます!」

僕は今、生徒会室にいます。
生徒会室はなぜかとても広くて白で統一されていた。
座っているのは白い大きなふかふかソファー。

目の前にはあの瞳の君…生徒会長の中條 桜子さんがいます…!
うわぁ、ド緊張!

震える手を抑えながら夏目先輩が淹れてくれた紅茶を飲む。


「あ、美味しい…。」

紅茶はよくわからないけど、砂糖やミルクを淹れなくても飲めるんだ…

『でしょ?
麗の紅茶は絶品だから…。』

「恐れ入ります。」

微笑む中條先輩の後ろで微笑む夏目先輩。
…画になる。


「桜子様ッ!
クッキー焼いたよ!」

『今回のも美味しそう…。
翠は本当にお菓子作りが上手だね。
菅原くんもどうぞ?
きっと紅茶にも合うよ…。』

「あ、はい!」


 
 
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