桜の木の下で
「先輩鍵持ってましたよね!?」
「……中から鍵開けられないよ」
うそーっ…
「とにかく、助けを呼ぼう」
「…はい」
先輩がポケットに手を突っ込んだ。
「…あ、携帯制服の中だ」
「大丈夫です、わたし持ってま……」
……あ。携帯が…ない。
「す、すみません…わたしも制服の中です……」
「まじか……どうしよ…」
先輩が窓を見た。
わたしも窓の方を見る。
…細すぎて人が通れる隙間はなかった。
「…助けがくるまで、待ちますか」
「…そうだね」
お兄ちゃんなら助けに来てくれるよね。
というわけでマットに座って待つことにした。