不器用な先輩




でも、放課後というのは、はやく来てしまうもので。


はやく支度して、すぐに帰ったら、忘れてたで済まされるかもしれない。



とちょっとずるい考えがあったけど、そんなことがないようにか、哉斗先輩は、紙パックのジュースを飲みながら、6時間目の途中から私のクラスにきて廊下で待っていた。




その間、クラスのみんなはずっと廊下を見ないように、前だけを見ていた。


みんな、毎日そうしてればいいのに。


と思いながら、笑える私はどうなんだろう。



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