お馬鹿な王子様

廊下の壁に隠れて声を殺しながら唇を噛み締めて泣いていた。


私、本当に好きなんだ。
こんなに好きになってたんだ。

『あーーーっ…』


涙が止まらなくて

こんなに辛くて苦しくて


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