恋人はトップアイドル

募集要項なんてくそくらえ!

そこでふと、悠が黙る。
他のメンバーたちと目を合わせた。

振り返って、悪戯な笑顔を一つ浮かべると、

「それは、まだ言えないんだけどー。」

と言い放った。

はぁ?

思わず、テレビの前で脱力だ。観覧のファンたちは、可愛らしく『教えてー!』なんて言っているけど。

「ごめんね。」

悠は苦笑して返した。

「でも、すぐにわかるよ。ヒントは、このあと20時に、Rのサイトへ行ってみて。
あー、もう時間がないね。」

「今日もみんな来てくれてありがとう!」

優太の可愛らしい挨拶に、黄色い声が上がる。

『かわいいーっ!』

うん、かわいい。
ファンの声に、頷いてしまう。

「また来週もよろしくー。」

隼人が脱力感丸出しで、テレビに向かってピースした。
隼人は脱力感丸出しだと、本当にただのヤンキーにしか見えない。失礼だけど。

「また来週。」

最後に輝が、画面に向かって微笑んだ。言葉はそっけないけれど、輝の笑顔は貴重!

私は一瞬で嬉しくなる。

「ああ、募集、楽しみにしといて。」

そして輝は続けてそういった。

輝がそんなこというのは、珍しい。

一体募集って、なんなんだろう?

私は首を傾げる。

「今日はありがとう!また来週会おう!」

悠が最後にそういって、番組は終わった。


番組が終わったのと同時に、自分の部屋に戻り、ノートパソコンを開いた。USBを持って下へ降りる。

ご飯を片してから、机の上にそれを置いて、USBを繋いで、ノートパソコンを開いた。インターネットを開く。

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