恋人はトップアイドル
「お前のはじめて。俺が貰っていい?」

輝の燃えるような瞳が、あたしを熱くする。

怖い。怖いよ。
いつかは来ると思ってたけど・・・。
やっぱり、怖いよ。

でもそれ以上に。
心が、身体が。言ってるんだよ。

「輝が・・、好きなの。」

もう頭、おかしくなったのかもしれない。

「・・輝に、貰ってほしい。」

でも、止められない。


すると、輝が、笑った。
今までに、見たこともないような顔で、笑った。

ドキドキする。
心臓が、甘く痛む。


「・・お前はほんと、最高だよ。」

抱きしめられると、ふわっと身体が浮いた。

「へっ・・!?」

抱き上げられたんだ。

「お前の部屋どこ??」

輝を見下ろす形に慣れない。
でも輝はそんなのお構いなしに、甘く囁く。

「に、2階上がってすぐ・・。」

「行こう。」


とうとう、なんだ─────。














「ゆ、み・・・っ。」

今までに何回か、見たことのある、輝のハダカが、セクシーに、あたしの上で揺らめく。

痛い。痛いよ。
はじめてが、痛いとは知ってたけど・・こんなに痛いなんて。

だけど、輝の、あたしを見つめる瞳が、滴る汗が、あたしを抱きしめる腕が、あたしを否応なしに、ただ幸せにする。

今までに知らなかった。
こんな喜び。幸せ。

今までの幸せなんか、全部ちっぽけだったと思えるくらい。
それくらい、幸せで、痛みすら幸せで、あたしは泣いた。


「ゆみ・・、俺のもんだ・・。俺の、女だ・・っ・・。」


輝が、そう言うから。
その言葉すら嬉しくて、もっと泣いた。





あたしだけの幸せを、見つけた。


もう、離したくない。
離さないで、輝────。



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