ショートケーキ
そんなバカ共を横目に、私は立ち上がって帰ろうとする。
日誌も書いたし、職員室によって山崎先生に渡して任務完了。


「あ、咲穂チャン帰んのー? なら俺も一緒に、」


そう言って立ち上がり、私の肩を掴もうとしたナス。
そんなナスを、私は思いきり蹴り上げた。


「んにゃーあっ!?」


どうやら弁慶の泣き所に当たったらしい。
猫みたいな変な叫びをあげて、ナスはスネを押さえてしゃがみ込む……自業自得だっつーの。

私はそう心の中で呟くと、教室を後にした。
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