スイッチ
次の朝、ゆっくり寝ていればいいものを、習慣で早く起きてしまった。 たまにはゆっくり皆で朝飯でも食べようと、妻を起こしに寝室に戻る。 しかしそこには、妻どころか妻のベッドすら無くなっていた。クローゼットにも私だけの物があるだけだ。何が起こっているのだろう。子供部屋に移動するが、確かに昨日までは内鍵が掛けられていたドアの向こうは、納戸になっていた。 一階に降りて、洗面所で顔を洗い、何がどうなっているやら、考えるが見当もつかない。
< 48 / 75 >

この作品をシェア

pagetop