舞姫〜MaiHime〜

舞蝶と猛火が争った時。

紅は本当の事を全部話して。
ただ単純に凄いと思った。
儚く見える反面。
凄く強いと思った。


それと同時に。
本当は舞姫の姿を野郎に見せたくなかった。

俺の勝手な独占欲だけど。

紅を独り占めしたいとか,自分でもキモいと分かってるけど思った。


恋とか馬鹿みたいなもん。
絶対しないし,したくもないと思っていたのに。

紅への想いは日を増すごとに大きくなった。






ただ,空を眺めてるだけなのに頭に浮かぶのは紅の事ばっかりで。
どんなに空が綺麗でも気付かなかったんだ。

『空輝!』
『…紅?』
予想もしなかった登場に今まで考えてた事が恥ずかしくて目を逸らした。
『寝てたの?』
『空が綺麗だから見てた。』
記憶には無いけど。


< 66 / 91 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop