片思い?両思い?


「あ、茜・・・どうした?」

慌てるように兄貴がこっちに歩いて来る。

兄貴が茜さんの腕を掴もうとすると

「触らないで!」

思いっきり振り払われてしまってた。

あ~あ・・・小渕と腕なんか組んでくるから、こんなことになるんだよ・・・。

馬鹿兄貴。

「茜?」

困ってるな・・・違いなく・・・いい気味だ。

このまま振られてしまえ!!

・・・でも、茜さんの悲しむ顔は見たくないな。

そんなことを思っていると

「ずるい・・・」

茜さんが泣きそうな声で言った。

「え・・・」

「私に飽きたなら、そういえばいいのに」

あ・・・泣いちゃった。

「何言って・・・」

「もう、好きじゃないなら言ってくれたらいいのに!」

兄貴、何とか言えよ・・・。

放心状態ってところだな・・・。

茜さん・・・泣いても可愛いな。

人事のように見てたけど、

「やきもちですか?」

小渕の一言にムカついた。



・・・そうだよ。

こうなったのも、お前が原因だろ?

何が「やきもちですか?」だよ。

こうなること計算に入れてたんじゃねーのか?

「ストーカーみたい」

おいっ!・・失礼なことばっかり言いやがって!

兄貴が好きならちゃんと伝えたらいいだろ・・・こんな一番卑怯なやり方しやがって!

このままこいつをここにおいておくと、どんどん兄貴たちの関係がおかしくなる。

俺は小渕を家の中に入れようと、手を伸ばした時、

茜さんがフラッとして・・・

あ!あぶねぇ・・・。

「ちょ・・大丈夫?」






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