片思い?両思い?

そして・・・兄貴と茜さんが戻ってきた。

茜さんは、大泣きしたんだろう・・・目が腫れていて。

それを見た小渕が、いきなり泣き出して

「ごめんなさい。ごめんなさい」

頭をひたすら下げていた。

「ま、円ちゃん?」

茜さんはちょっと驚いた様子で、小渕を見ていた。

「日向さんは私のお兄ちゃんと仲が良くて、家に良く遊びに来ていたんです。だから私のことは妹のように思っててくれていて・・・名前を呼び捨てなのも、腕を絡ませて歩くのも全く意味は無かったんです・・・・本当にごめんなさい」

そうなのかよ・・・。

「今回のことも、私が夕陽君を好きだから、協力をお願いして・・・でも、夕陽君が茜さんにずっと憧れていたことも知っていたから・・・言わないで欲しいってお願いしたんです・・・それがこんなことになってしまって・・・」

「円ちゃん・・」

「・・羨ましかったんです。茜さん綺麗だし・・性格悪いかと思ったら全然そんな事無いし・・・どんなに努力しても私なんか敵わないって思って・・・意地悪しちゃったの」

「そんな事無いよ・・・私だってコンプレックスだらけだし・・・」

「え?」

「円ちゃんが羨ましかった。私には無いもの持ってるから・・・日向が惹かれても仕方ないのかなって・・・だけど、同じ気持ちだったんだね」

「茜さん」

「同じ気持ちでいたのに、何もわかってあげられなくてごめんね」

優しい微笑で返す茜さんは・・・やっぱりステキな女性で。

やっぱ、俺の目に狂いはねぇな。

なんて思ってたら

「鼻の下伸びてるわよ!」

小渕に突っ込まれて

「伸びてねーよ!ばか!」

「ひどいぃぃ。彼女に馬鹿とか言う?」

「「彼女!?」」

日向さんと茜さんは凄く驚いてて

「ああ・・・付き合うことになった」

「・・・マジ?」

兄貴の質問に

「うん」

嬉しそうに答える小渕を見て、満足してた・・・・が・・・・




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