「俺とキスしてみない?」

「……君?」

かすかに声が聞こえ、カーテンレールのすべる音が響いた。

とっさに、体を離すアリサ。

「誰か、見てるのかなぁー」

別に俺は見られたって構いやしないけど、ただのぞかれているのもムカつく。

特に今日は。

俺はそっとカーテンに手をかけると、静かに開けた。


そこには。


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