求愛ラバーズ
無意識に力が入り、葛城さんの肩を強く掴んでしまう。





「三井さん……。」


「好きだ……葛城さんが好きなんだ。」





また、怖がらせてしまってるのかもしれない。





さらに嫌われるかもしれない。





けど、俺がどれだけ本気か知って欲しい。





「ありがとう…。」


「葛城、さん?」


「こんな熱い告白初めて。」





苦笑するように微笑んだ顔を見て、泣きそうになる。





「凄く嬉しい…私も、三井さんの事好きかもしれない。」





目を伏せてポツリと呟いた言葉に驚きが隠せない。





「好きって……本当に?」





コクンと頷いた姿を見て、フツフツと何かが沸き上がってくる感覚がする。





「じゃあ!」


「でも、ごめんなさい。」


「………なんでっ!」


「三井さんは悪くないの。私に問題があって……幻滅されるのが怖い。」


「するわけないだろ!?」


「でもっ……。」


「でもじゃないっ。どんな葛城さんも好きなんだっ!何かあるのなら言って欲しい。全部、全部受け止めるから…。」




< 66 / 97 >

この作品をシェア

pagetop