求愛ラバーズ
ただでさえ葛城さんは目立つんだ。





容姿といい、入社時期といい……。





男性社員のマドンナ的存在。





殆どの社員が思いを寄せてるんじゃないか?





「いや〜、葛城さんかっこよかったですね!いつ見ても綺麗だし。片田さんと俣野さんのお陰っすね。」





ほら、ここにもいる。





俺の前にいる入社3年目の桑畑。




「お前も仕事しろよ?進んでないんだろ?」


「ははっ、そうでした。」





葛城さんが現れた時からコイツの手は止まったままで、ずっと葛城さんを見つめてた。





「三井さん。」


「………何?」


「この資料お願いします。」





また葛城さんの事だと思い、返事をするのに躊躇ったがどうやら仕事の事だった。





「三井さん。」


「何?」


「葛城さん、彼氏いるんすかね…?」





向かいのディスクから資料を渡されるが………やっぱり葛城さんの事だった。





「さぁ?」





彼氏はいるみたいだけど、俺が話すわけにはいかないよな。





仕事の事ならともかく、プライベートだし。




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