美女と美男の恋愛伝説2
「あんたが、アイちゃん?
 かわいいね。コウタなんかやめて、
 俺と付き合わない!?」

あたしは思わず顔が赤くなってしまった。
エイタさんみたいな人にそんなこと言われたら
女の子だったら、誰だって赤くなっちゃう。

「兄貴。俺の彼女に手、出してんじゃねーよ。
 アイもアイで、赤くなってんじゃねーよ・・・
 超ショック。」
「勝手にショック受けてれよ。バーカ。」
「兄貴マジでムカつく。」

「お兄ちゃんたちやめて!!」

コウタとエイタサンが殴りあいになろうとした
そのとき。

「やめろって言ってんの聞こえねーのかよ。
 この、アミ様の言うこと聞けねーの?」

・・・・・・。
みんな静まり返った。

まさか・・・。
アミちゃんがそんな事言うわけ・・・
ないよね。

そ、空耳だよ。
空耳。

「アイ、ビックリした?
 あれが、アミの裏の姿。怒ると周りが
 見えなくなるんだよね。アイツ。
 あいつが怒ったら、兄貴の俺らでも
 従わないと、殺される・・・。」

コウタがこう言った。

それでも、あたしはビックリして口を開いたまま。
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