合縁奇縁～女は欲張りな生き物なのです

「だいたい、今の俺達世代にとって、女と男の区別なんてそんなもんなんすよ。
女性蔑視なんて考え、俺達には毛頭ありませんよ。
学校では、女子の方が大きな顔してたし、成績だって俺達よりずっと良くて。
そりゃ、体格では勝ってたかもしれませんけど、力でねじ伏せるなんて時代じゃないし。
反対に口でやり込められるのが落ちでしょ」

「そうだよなぁ。
会社入ってからだよ、なんか女と男の役割を意識させれたのって。
なんで、あいつがお茶汲んでんの？
俺より口達者な奴がコピー取ってんの？
みたいな……」

白石が難しい顔をして話しに加わった。

「この『男前な女の地位向上を支援する会』を真面目に運営していくに当たって、俺達なりにウーマンリブとかジェンダー教育、男女雇用機会均等法とか、こ難しい勉強もしたんすよ。
でもなぁ、なんかピンとこなくて。
酒飲みながら、俺達なりに、色々感じてることを話てるうちに、わかったんす」

「何が？」

酒飲みながら、いったいどんな真理に気付いたっていうんだい？

君達は？