王様ゲーム

思ったよりものりがよくて、予定よりもはやく終わってしまった。
そんなとき携帯がなった。

♪~♪
[着信♪楓真]

元カレだ...内心的にはあまり良い気持ちではなかった。

「もしもし〜」

少しの沈黙さえも虚しさを増して行くだけで。

「久しぶりに遊ぶなあ。構えできた?」

予想以上に高いテンションで戸惑ってしまう。

「あ…うん♪出来たよ~確かに久しぶりになるね!」

「一緒にいかねえ?」

……………………。

二人の間に流れた沈黙という名の溝。

「あ、うん、全然いいよ!」

「良かった!今からハルの家行くな〜。」

ぶちっ。


楓真らしい.けど今はちょっと苛々した。
迎えにくるなんてさ、彼氏じゃないんだから。

[ピンポーン]

え…はやすぎない?恐る恐る不機嫌めででる。
「はあい。」

開けた瞬間柔らかいものが口に触れた。
そしてふいに体が浮いて抱きしめられた。

驚きすぎて思わず目を閉じた。
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