王様ゲーム
頭が真っ白に染まった。
目を開ける勇気が出ない。
そして、楓真が体を離した。
「……ハル」
真剣な眼差しでみつめてくる。
「どうしちゃったの?」
[ピンポーン]
「お邪魔しま〜す♪はる~♪って…楓?」
テンション高めな雛が入ってきた。
「い…や?なんつうか。なあ?w」
「うっ…うん!そうそう」
雛は疑ってるような目つきで二人をみつめる。
あたしの心臓はバクバクと大きな音を立てている。
「あら…そ、そう〜♪まあ行こう?」
「うん、そ、そだね笑」
何も聞かなかった雛にちょっとだけ感謝して
家をでた。
だけど、なぜか気分が晴れなかった。