運命の恋~先生を抱きしめたい~
ねじれる想い
母が外国を飛び回るようになった。
生き生きとしている母が
戻ってくるのが楽しみになった。



「一人でさびしくない?」



「大丈夫だって。
もう前みたいな無茶はしないから
安心してね。」



私は不思議に落ち着いていた。



父もいなくなって
兄も遠くに行き

母が外国に出かけても
なぜだろう


あの頃のような孤独感はなかった。



あの頃家が家族が嫌いだった。
いつも孤独だったのに



今は少し違った。
「少し大人になれたかな~」



そう思うと自分が少し
好きになった。




      
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