運命の恋~先生を抱きしめたい~
母とアメリカに住むことにした。


母は私に付き合ってくれて
田舎の診療所で働いてくれていた。


診療所の中に家があって
母は日夜忙しそうだったけれど
私もそんな母を自分の目で
見てるうちに
母の仕事が素晴らしいことなのが
理解できた。


私も看護師さんが忙しい時は
カルテ出しを手伝った。

症状を聞いたり
ベットに寝かせたり
あの田舎での日々は私の心の傷を
癒していってくれた。



通信で勉強をした。
勉強だけは自分の仕事だった。
学校に通う勇気は出なかったから
とにかく勉強だけはした。


数学は特に一生懸命・・・・・


先生の授業のノートは
宝ものだった。


たまに出してはあの頃を思い出す。


先生の授業を受けているような
そんな幸せな気分になった。
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